ピアス穴が裂けた!なぜ裂ける?どうすれば治るの?大反響につき耳垂裂をさらに深掘りします!
肌爪先生こと神楽坂肌と爪のクリニックの院長の野田弘二郎です。先日、ブログ・動画で『ピアストラブルTOP5』を公開したところ、第4位の『耳垂裂(じすいれつ)』に大きな反響をいただきました。
2:05 ~からご覧ください。
そこで本日のブログ・動画ではこの耳垂裂について更に深掘りしていきたいと思います。
なぜピアス穴が裂けてしまうのか?どうしたら治せるのか?いざ、というとき慌てないためにも、正しい知識を身につけておきましょう。そして、ぜひご友人やご家族との会話の話題にも取り上げていただき、ここで得た知識を、教えてあげてください!
【目次】
1.そもそも耳垂裂ってなに?
2.なぜピアスで耳たぶが切れるの?
3.治療費は?健康保険は使えるの?
4.どんな手術なの?
5.手術は痛いの?
6.手術の後にまたピアスがあけられる?
1.そもそも耳垂裂ってなに?
耳垂裂
写真のように“耳たぶが裂けた状態”を耳垂裂(じすいれつ)と言います。
外傷性
先天性
耳垂裂には生まれつきのもの(先天性)と外傷性(後天性)があり、99%以上は外傷性。そのほとんどはピアス穴が裂けて生じます。先天性であれば小さい時に入院手術というケースもありますが、10才以降に日帰り手術というご相談も多いのが現状です。
2ヵ所以上
軟骨部
左右どちらかの耳が裂けていることが多いですが、ピアスによるものの中には片耳で2ヵ所以上切れる場合や両耳、あるいは軟骨部など耳垂以外で切れているケースもあります。
2.なぜピアスで耳たぶが切れるの?
ピアス穴のカブレ
一番の原因とされているのは、アクセサリーの貴金属素材に含まれる『ニッケル』や『クロム』といった金属によるかぶれです。
ネックレスによる接触皮膚炎
耳垂裂を隠すためにつけたイヤリングにより接触皮膚炎
日本人の10人に1人が金属アレルギーであると言われています。とくに体の部位のなかでも耳たぶは特にデリケートでかぶれやすい場所です。メッキなど安価なピアスで起こりやすく、ピアス穴に赤みや痒みが続くのが特徴です。
金属アレルギーによりジクジクを繰り返すうちにピアス穴が下に伸び、やがて糸状の皮膚でつながっただけの状態となります。これにちょっとした刺激が加わると切れて完全に裂けてしまいます。着替えの時や、寝ている際の寝返りなどで刺激が加わり、朝起きたらピアスがキャッチごと落ちて気づくという方が多いです。ただ、傷はとても小さいので痛みや出血はほとんどありません。ケンカでピアスを引っ張られたり(*1)、拡張ピアスで広げすぎて切れた(*2)というケースもありますが、かなり珍しいです。「穴を端のほうにあけたから」や「重いピアスをつけるから」裂けたと考えている方が多いですが、確かに距離的に切れやすくはなりますが、実際にはそれだけで裂けることはほとんどありません。どのケースも程度に差はありますが、主な原因はかぶれが多いということを覚えておきましょう。
ひっぱられて切れたピアス
広げ過ぎて切れた拡張ピアス
3.治療費は?健康保険は使えるの?
*神楽坂 肌と爪のクリニックの手術料:6万円、2カ所目以降5万円+税。
現在モニター募集はありません。予告なく変更することがあります。
先天性のものは健康保険で治すことができます。保険証の自己負担が3割の方なら3万円ほどで、もし有効な医療証をお持ちなら自己負担はゼロです。数年前までは外傷性の場合も保険が使えたのですが現在は認められていません。自費診療となるため手術料は各病院により自由に設定されます。ちなみにネット調査したところ、安いところでは4万円から高いところでは20万円以上というところも。じつに5倍以上もの差がありました。
当院では1ヵ所6万円、2カ所目以降5万円で。
モニター募集終了しました
高い技量と経験値 = 良い治療結果 ≠ 高い手術料
病院選びは慎重に!形成外科専門医を探しましょう。
ホームページで手術実績をチェックしましょう。
治療結果を決めるのは支払った手術料では無く、執刀する外科医の経験と技量、症例数です。
そのためには、少なくとも形成外科の専門医を取得している医師に依頼すべきです。ホームページなどで病院選びをする際には、必ず“手術実績”をチェックするようにしましょう。慎重に病院を選びさえすれば、適切な費用で良い結果が得られることでしょう。
「耳垂裂手術には十分な技量と経験が必要」
「外科医は結果に自ら責任を持つべき」
だから
常勤の形成外科専門医が手術するかを確認しましょう!
*神楽坂肌と爪のクリニック:3千件以上の実績
形成外科専門医の常勤医だけが担当
なぜ常勤の形成外科専門医でなければいけないのか?アルバイト医の場合、どうしても技量や経験にばらつきが大きいから、そしてなにより外科医というのは結果に自ら責任を持つべきだと考えるからです。当院では形成外科専門医の常勤医だけが責任を持って治療に当たります。
4.どんな手術なの?
主に行われている術式は3つ。『直線法』『Z形成術』『W形成術』です。『直線法』は図のようにキズ跡がくびれてしまうのでほとんど行われません。もっと複雑な術式もありますが、組織欠損のないピアスによる耳垂裂ではかえって創が目立つので向きません。
どの方法も裂け目を縫い合わせるという点ではおなじですが、“耳たぶの縁での皮膚の合わせ方”に違いがあります。普通に横から見ても見えませんが、↓の写真のように下から見上げればなんとなく見えます。術式による差はあまりに微妙過ぎるて、普通の人が傷跡を見てもわかりません。そしてその傷跡もだんだん見えなくなっていきます。そのつまり患者さん側が傷跡の形で術式を選ぶ意味はないと言うことです。医師が得意とする方法でやって貰うのが一番。
下はW形成術後、抜糸の時の写真。耳タブを下から見上げたところです。わずかな赤みの部分にW型の傷跡がありますが、わかりますか?横から見ても見えませんし、手術後半年〜1年でこのわずかな赤みも見えなくなります。
W形成術後、抜糸の時の写真、耳タブを下から見上げたところです。わずかな赤みの部分にW型の傷跡がありますが、わかりますか?手術後半年〜1年でこのわずかな赤みも見えなくなります。
当院ではW形成術を採用しています。経験のある外科医であればその先生の最も得意とする術式でいい結果がだせるはずです。患者さんがこだわるべきは、術式より医師の実績。医師に術式をリクエストするのではなく、信頼できる主治医を探してやり方はお任せすることが一番です。
なぜW形成術を採用するのか?
直線法:傷跡が縮み、ひきつれにより縁の部分で凹みやすい
Z形成術:創縁長を揃える必要があり、立体的な歪みがある
W形成術:柔軟にデザインすることができ、仕上がりが自然
だからW形成術は普通の耳垂裂はもちろん、特殊例から先天性や拡張ピアスにも対応できる
肌と爪のクリニックは2009年に先駆けて耳垂裂にW形成術を採用
現在では日本中で行われている標準術式です
さて当院が採用するW形成術ですが、じつは耳垂裂に用いるのは一般的ではありませんでした。10数年ほど前に私のホームページで公開したところ、開業医を中心にW形成術を採用する医師が急増し、現在では耳垂裂の標準術式として確立されるほど広く普及しています。驚くことに、当時私自身が描いた手術イラストのコピーを、今現在もホームページにそのまま載せているクリニックがたくさんあります。私たちがW形成術を好む理由としては、仕上がりが良いのは当然として、立体的な歪みが生じず、柔軟にデザインできるので裂け目の前後で耳たぶの厚みが異なるケースや先天性耳垂裂、拡張ピアスなど高度変形にも対応できるからです。
5.手術は痛いの?
局所麻酔で行うため、手術中の痛みはまったくありません。耳たぶの裂け目部分に少量の麻酔薬を注射します。幸い耳たぶというのは鼻やまぶたと比べて感覚の鈍い部分ですので、注射自体それほど痛くはないのでご安心ください。さらに当院ではまぶたの美容手術でも使われる30ゲージ(外径わずか0.3mm※一般病院では一番細くても0.45mm)という極細の注射針で行いますので痛みも最小限。手術中はまったくの無痛、触れられている感覚があるだけです。
手術時間ですが、十分な経験のある外科医なら1カ所10~20分程度で終わります。術後の痛みもほとんどないのでご安心ください。日常生活については手術当日からほぼ通常通りで、シャワーもシャンプーもできます。当院では3日間は運動、熱いお風呂、飲酒を控えていただいています。5~10日後に抜糸をしますが、これも痛くないのでご安心を。
6.手術の後にまたピアスがあけられる?
術後のピアッシング
手術後1ヶ月以降にピアスをあけることができます。ただし、手術の傷からは1mm以上離す必要があります。先述の通り、ピアスによる耳垂裂は金属かぶれが原因なので、将来また切れるリスクがあります。対策としては肌に合わない金属を避ける。ピアスはたまにつけるようにする。汗をかくときや海水浴の時はピアスを外すなどに注意してください。
本日は耳垂裂について詳しく説明させていただきました。突然耳が切れてビックリしてしまう方も多いのですが、十分な経験のある外科医であれば、痛みのない手術で、傷跡をほとんど残さずに治すことができますのでどうかご安心ください。
当院では耳垂裂や拡張ピアス、ピアス閉鎖についてメール相談も承っております。
以下要領で、当院まで画像付きのメールをお送りくださおい。
・問い合わせ先アドレス:hadatotsume@gmail.com
・件名は「耳メール相談」として下さい
・耳タブの写真を1〜2枚。
・お名前、年齢、お住まいの都道府県
・相談の内容をお書き下さい。
【記事監修・執筆】
医師 医学博士 院長 野田 弘二郎
- 日本形成外科学会専門医
- 皮膚腫瘍外科指導専門医
- プロネイリスト
- ミラドライ公式認定医
- オールアバウト公認 肌と爪の健康ガイド
- パリ第7大学ドゥニ・ディドロ微少外科手術ディプロマ取得
- 日本形成外科学会、国際形成外科学会、日本美容外科学会、日本皮膚外科学会、日本美容医療協会会員
<詳しいプロフィールはこちら>
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ピアストラブルTOP5
神楽坂肌と爪のクリニック院長の野田です。今回は当院でもご相談の多いピアストラブルについてお話しをさせていただきます。
今は6月ですが、この時期はピアスのトラブルのピークの谷間にあたります。ピアストラブルのピークは4月と8月なのです。
4月は新生活の季節。心機一転、ピアスデビューする人が多いもの。実はピアストラブルの半分以上はファーストピアスによるものなので春にはピアストラブルが急増します。
もう一つのピークは8月。夏もピアスデビューされる方も多いですよね。それだけじゃなく、夏は汗をかきやすく、海に出かけるなどピアスが塩水に触れる機会も多いものです。実は塩水がピアスかぶれの原因になるのです!
素敵なピアスライフを楽しむためにも、正しい知識を身につけましょう。
もくじ
■第5位…『ピアス穴がクサイ』ピアス上級者に多い意外な悩みとは?
■第4位…『ピアス穴が伸びて長くなる、耳たぶが裂ける/耳垂裂(じすいれつ)』周りが驚くホラーな見た目ですが手術で治せます!
■第3位…『しこりができる/ケロイド・粉瘤(ふんりゅう)』気になってついつい触っているうちに巨大化することも
■第2位…『ピアスが耳たぶに埋まる』セルフのファーストピアスはハイリスク!
■第1位…『はれる・化膿する・ピアスが入らない』ピアス初心者あるある
では5位から詳しく解説します。
■第5位…『ピアス穴がクサイ』ピアス上級者に多い意外な悩みとは?
症状:ピアス穴の辺りを触れると指に強烈な臭いがうつる。会話程度の距離ではわからないが、親しい人から耳の臭いを指摘されることも。こちらもお読みください
原因:臭いの原因はピアス穴の中に溜まった皮膚の垢。普通はピアスのつけ外しで垢が押し出されて清掃され、ピアスをつけているだけでも自然とこすれてキレイに保てるのですが、使っていないピアス穴は何年も垢が溜まったままになるのです。これがビックリするくらいクサイ!
なりやすい人:ピアスをたくさん空けている人。全ての穴を使うわけではないので普段使わないピアス穴が増えます。たまにピアスをつければ掃除になって良いのですが、なかには塞がっているケースもあり、凹みに垢がたまりやすく臭いの原因に。
赤い矢印の先がピアス穴。
一番下以外は使っていない穴
解決策:
●定期的にピアスをつける。月に数日で充分です。
●手術でふさぐ(ピアス穴閉鎖術)。臭い対策だけでなく見た目もよくなります。なお手術せずに自然と塞がったピアス穴は臭いの原因になります。
使っていないピアス穴
手術で取り除いたピアストンネル
表と裏を縫合したところ
予防法:ピアスはよく考えて計画的にあけてムダな穴を開けないことが大切です。
■第4位…『ピアス穴が伸びて長くなる、耳たぶが裂ける/耳垂裂(じすいれつ)』周りが驚くホラーな見た目ですが手術で治せます!
症状:耳たぶがピアスで切れてしまうのがピアスによる耳垂裂。朝起きたらピアスがキャッチごと落ちていて気がつく方が多いです。それ以前の数年間でピアスが徐々に下がって(穴が伸び)ていき、最後は糸状の細い皮膚でつながっているだけになっています。このためちょっと触れただけで痛みも出血もなく切れてしまいます。
前のピアス穴は完全に裂けていて、後は糸状につながり直ぐにも裂けそうな状態
原因:原因はピアスの金属と肌があわないこと。詳しく言うとアクセサリーに含まれるニッケルとクロムといった金属素材による刺激や金属アレルギーによる慢性的なカブレ(カサカサ、赤み、腫れ、痒み、びらん等)。これが治ってはまたカブレることを繰り返すうちにピアスが徐々に下がって行きます。多くの患者さんはカブレと認識せずピアスを続けて悪化させついには裂けてしまいます。中には消毒液にもかぶれて状況が複雑化しているケースもあります。締めつけによりピアスが食い込むこともリスクを高めます。
金属アレルギーと消毒かぶれで状況が複雑化した耳垂裂
「穴を端のほうにあけた」「重いピアスをつける」ことが原因と考えている方が多いですが、実はそれだけで切れることはほとんどありません。小さなピアスでも肌に合わなければ下がってきてしまいます。
なりやすい人:アトピー性皮膚炎の人、金属アレルギーの人、ピアスをたくさんあけている人(金属アレルギーのリスクが高い)、民芸品アクセサリー(貴金属ではない)が好きな人。耳たぶが厚い人、キャッチで耳たぶを締めつける人。
解決策:
●手術で縫いあわせる:比較的レアな手術ですが、症例数の多い外科医なら跡をほとんど残さずに治すことができます。当院では3000件以上の定番手術です。詳しくはこちら
手術前
手術後
予防法:
●汗をかく時や海水浴の時はピアスを外す:ピアスが汗や海水などの塩水に触れると金属がイオンとして溶け出しやすくなります。金属イオンが皮膚のタンパク質と結合すると身体がそれを異物とみなすようになり湿疹などのアレルギー反応を起こします。これが金属アレルギー。アクセサリーに含まれるクロームやニッケルへのアレルギーが多く日本人の10人がかかっていると考えられています。
●肌に合わない金属を避ける。耳たぶは、まぶたと並んでデリケートな場所で、指輪や腕時計は大丈夫でもピアスだとかぶれてしまう人も多いです。そこでピアス素材には特に気を遣いましょう。特にメッキは要注意。一度でも赤くなったらそのピアスはつけないこと。敏感な方は比較的トラブルが少ないプラチナ、医療用ピアスでも使われるサージカルステンレスやチタンがオススメです。ただし「プラチナ」と表記されていても、粗悪品も多く出回っていますのでかならず信頼できる宝飾店や百貨店で購入しましょう。
金属アレルギーで切れた部分を隠すためにつけたイヤリングにより更に湿疹が
●ピアスで耳たぶを締めつけないことも大切。1ミリ程度の余裕ができるように耳タブの厚い人は長い軸のピアスを使いましょう。
■第3位…『しこりができる/ケロイド・粉瘤(ふんりゅう)』気になってついつい触っているうちに巨大化することも
症状:ピアス穴を中心にコリコリしたしこりを触れる。しこりを押すと痛みがあったり、化膿して腫れ上がることがある。
原因:粉瘤やケロイドといった皮膚の病気。粉瘤は袋状のできもので、皮膚の下に落ち込んだ角質から垢がどんどん溜まって球状に大きくなったもの。粉瘤はもともと耳たぶ周辺にはできやすいのですが、ピアスをきっかけにできることがあります。いじっていると急に赤く腫れ上がって膿が出ることがあります。
点線で囲った部分に粉瘤
もう一つがピアスケロイド。ケロイドとは、傷跡の組織が異常に増殖した状態でピアス穴を中心に組織が硬く赤くなり、徐々に大きくなります。痒みや押すと痛いこともあります。
ピアスケロイド
なりやすい人:ケロイドの場合、身体の他の場所にもケロイドができやすい人(ケロイド体質)、軟骨ピアスをあけている人、ピアスがジクジクした状態が続いている人。
解決策:
●粉瘤は切除。化膿して赤く腫れ上がることがあり、その場合は飲み薬や切開で炎症が治まるのを待って後日切除。
●ケロイドは症状によって圧迫、飲み薬、貼り薬、ステロイド注射、切除など。
予防法:ケロイド体質の人はピアスをあけるのは慎重に。
軟骨ピアスは避ける。軟骨部のピアスはケロイドだけでなく、炎症を繰り返したり軟骨炎からの耳変形のリスクがあるのでオススメしません。
軟骨ピアスのケロイド
ケロイド手術後
■第2位…『ピアスが耳たぶに埋まる』セルフのファーストピアスはハイリスク!
症状:ピアスヘッド(石の部分)やキャッチが皮膚の下にめり込んで取れなくなる、外から見えなくなる。
ヘッドが埋まった例
キャッチが埋まった例
原因:ピアスによる耳たぶの強い締めつけ。ピアス初心者は「ピアスが落ちるのが心配だから」とキャッチをきつく締めてしまいがち。実はこれはとても危険。刺激によって腫れが生じ、腫れによりますます締め付けが厳しくなりやがてめり込んでいきます。
なりやすい人:セルフでファーストピアスの人、ピアスに不慣れな人、心配性の人、小さなピアスを好む人、耳たぶの厚い人
解決策:
●手術でピアスを取りだす(保険診療)。ピアス穴を残したい場合はシリコン製の特殊なレスキューピアスで穴を確保しながら治療する方法も(自費診療)。
予防法:
●ピアスに余裕を持たせる。耳たぶとピアスヘッドやキャッチの間は1ミリ以上の隙間が必要です。
●耳たぶが厚い方はピアスの軸が長いものだけをつける
●耳たぶの厚い方や不慣れな方はシリコン製ピアスキャッチをオススメします。
上が普通のキャッチ、下がシリコンキャッチ
■第1位…『はれる・化膿する・ピアスが入らない』ピアス初心者あるある
症状:ピアス穴周辺の赤み、かゆみ、腫れ、汁がでる、皮むけ、ピアスが入らない。悪化すると大きく腫れ上がったり耳の下リンパに腫れや痛みが出ることも。
ピアスの周りが赤く腫れる、痒い
ピアス穴が赤くピアスが入らない
原因:触りすぎによる刺激、ピアスのつけはずしのときの傷、金属が肌に合わない、消毒液によるかぶれ。
なりやすい人:ピアスが気になって触りすぎる人、ピアスのつけ外しに不慣れな人、ピアスをあけて2年以内の人、金属アレルギーの人
金属アレルギーはピアスが触れる部分に一致して湿疹ができる
解決策:
●ピアスを外す:耳たぶを守り、それ以上のトラブルに発展させないため最も確実な方法はただちにピアスを外すことです。ひどく腫れている場合はそのまま閉じてしまうことも多いです。ピアス穴を残したい方のために当院ではシリコン製レスキューピアスでピアス穴を確保しながら治療する方法も行っています。
治療用のレスキューピアス
●ステロイド軟膏:炎症を抑える作用があり、ほとんどのケースではピアスを外してステロイド軟膏を塗ると治癒します。金属アレルギーにも効果的です。市販品は効果が不十分なことがあるので医療機関で相談されることをお勧めします。
●飲み薬(抗生物質、消炎鎮痛剤):悪化して化膿性炎症や化膿性リンパ節炎を起こしている場合に使用されます。
●よくすすぐ:浸出液が多くなるので毎日シャワーでよくすすぎましょう。ただし決して消毒液はしないで。赤みや腫れを「化膿している」思い込み、消毒や軟膏で悪化させる方も多いです。多くは刺激による炎症であって膿が出るという方のほとんどはカブレによる浸出液です。がんばって毎日消毒してしまうと逆効果。消毒液のカブレも合併してトラブルから抜け出せなくなります。殆どケースではいわゆる化膿、化膿性炎症まではいたっていません。
予防法:
●ピアスに触れすぎない:当院でピアスをあけた方には「1日1回シャワーの時に、軽くすすいだあと、ピアスの石持って半周だけ回してください。それ以外はピアスに触れないで」と指導しています。理由は、ピアスによる赤みや腫れの最大の原因が触りすぎだから。手を洗えばOKとかではなく、触れる(刺激する)こと自体がNGなのです。
●頻繁にピアスをつけ外ししない:ピアスのトラブルの多くはピアスをつけはずしの時に起きます。特に開けたばかりのピアス穴は壁の皮膚が薄くとてもデリケート。ピアス軸の先端で傷つけて腫れることがよくあります。また安定しない間は自然とピアス穴が狭くなることもあり、そこに無理に入れると傷つけて腫れます。傷つけるくらいならピアスをつけっぱなしにしているほうがずっとトラブルは少ないのです。
●慎重にピアスを入れる:開けたばかりのピアス穴は壁の皮膚が薄くとてもデリケート。ファーストピアスは穴が落ち着く2ヶ月は入れたままにしましょう。1年間は不安定なので入れ替えには注意が必要。お出かけ直前の慌てた状況でピアスをつけてはいけません。特に不慣れな間は朝の気持ちに余裕のある時につけるようにしましょう。
●ピアスを入れる時に軟膏をつける:ピアス軸の先端に軟膏をつけると滑りがよくなり壁を突き破ることがありません。
●消毒液はしない:ファーストピアスの後、毎日消毒を勧められることがあると思いますが、消毒液はカブレることが多く、ピアス洗うのも不十分になりがちでむしろ逆効果。緩めにつけたピアスを毎日シャワーですすぐだけで充分清潔を保て、トラブルも少ないです。
消毒液によるカブレ
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ピアストラブルを起こしやすい人の特徴としては『ピアスをはじめて開ける人』と『ピアスをたくさん開ける人』で二極化しています。とくにファーストピアスは一番の肝と言えるでしょう。というのも実はピアストラブルの半分以上はファーストピアスで生じ、一度起きると生涯に渡ってトラブルが続くことも珍しくないからです。
セルフであけた方は是非ご自身でトラブルに興味・関心を持っていただきたい。トラブルの多くは未然に防ぐことができ、起きてしまったトラブルには但し対処することが大切だからです。また今日のブログの内容を、知識としてご家族やご友人、会社の同僚との会話のなかで、話題として取り上げてもらえると嬉しいです。
【記事監修・執筆】
医師 医学博士 院長 野田 弘二郎
- 日本形成外科学会専門医
- 皮膚腫瘍外科指導専門医
- プロネイリスト
- ミラドライ公式認定医
- オールアバウト公認 肌と爪の健康ガイド
- パリ第7大学ドゥニ・ディドロ微少外科手術ディプロマ取得
- 日本形成外科学会、国際形成外科学会、日本美容外科学会、日本皮膚外科学会、日本美容医療協会会員
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ピアスの専門医が教える失敗しないファーストピアスその1.ピアッシングの基礎知識
こんにちは。肌爪先生こと神楽坂肌と爪のクリニックの院長、野田弘二郎です。
梅雨明けの便りもチラホラ聞こえてきて、まもなく本格的な夏到来ですね。さて、春から夏にかけては、ピアスデビューをする人が多い季節。それは、ピアスのトラブルが増える季節でもあります。ピアスのトラブルの多くがファーストピアスの失敗によるものだからです。
そこで本日は皆さんがファーストピアスをあける際に、医師として気をつけて欲しいと思うことについてお話をさせていただければと思います。正しい知識を学び、より快適なピアスライフを送りましょう。
<セルフのピアッシングでよくある失敗>
◎左右で位置がずれた
◎ピアスを刺す角度がそろわず、つけたピアスがあべこべの方向を向いてしまう
◎場所が不適切なためせっかく買ったピアスがつけられない
◎おなじ耳に二ヵ所をあけたら距離が近すぎてピアス同士が当たってしまいつけられない
◎開け直しているうちに使わないピアス穴がどんどん増えてしまった
なかには、人間関係のトラブルへと発展したケースも!
患者さまとお話しをするなかで、家族に内緒で空けたら失敗してしまい、叱られて親と一緒に開け直しに来た、友人にピアスをあけてもらったけれど友人とケンカになってしまった、という話もありました。経験のある医師にあけてもらえば痛みも少なくキレイにあけることができます。仮に万が一トラブルが起きても専門的な知識で正しく対応してもらえるのです。ファーストピアスでのトラブルは、その後の生涯に渡ってさまざまなトラブルが続くことも珍しくありません。病院でのピアッシングは、安心かつ快適なピアスライフを楽しむためには、充分に見合う投資だと言えるのです。
【目次<最低限知っておきたい7つのポイント>】
1.いつあけるか?
2.どこであけるか??
3.何科であけるか?
4.どこにあけるか??
5.ピアスのリスクは?
6.どうやってあけるか??
7.麻酔を使うか??
1.いつあけるか?
本人がピアスの社会的な意味とピアッシングのリスクを理解し、意思決定できる年齢であること。
つまり16歳以上になるかと思います。加えて未成年が病院でピアシングを行う場合には、保護者の同意が必須となります。高校生の場合、校則など社会的ルールに反していないことも大切です。例えば夏休みにピアスをあけたけれど学校がはじまり外さなければならない状況に…。そうなると、結果的に跡だけが残ってしまうこともあります。
耳垂ケロイド
その他には、妊娠中はケロイド発生のリスクが高まると言われているので避けるようにしましょう。
2.どこであけるか??
ご存じの方も多いと思いますが、ピアス穴をあけることは医療行為。つまり、医師の資格がない人がピアスをあけることは厳密には違法になります。たとえ無料であっても継続的に行えば医師法で罰っせられます。詳しくは以下の記事をお読み下さい。
ご自身やお友達があける場合は継続した業務として行うわけではないため違法にはなりませんが、あける側もあけられる側も不慣れなため、さまざまなトラブルに繋がる恐れがあります。やはり望ましいのは、病院であけること。経験ある医師であれば痛みも少なく、キレイにあけてもらえますし、何よりトラブルも少ないですからね。もちろんトラブルが起きてもしっかり対応してもらえます。
3.何科であけるか?
ピアスは皮膚科や形成外科、美容外科などであけてくれることが多いです。では、病院選びはどうすればいいのか?主にWEB検索をしてホームページを参考にされることになると思いますが、「これなら安心!」と言っていい、病院選びのポイントを2つご紹介します。
【POINT.1】専門医がピアッシングとその後のフォローもしっかりやってくれるか
皮膚科や形成外科の専門医資格を持つ医師があけてピアス穴空けとトラブル時の対応をしてくれるか予約の際に確認しましょう。医師になりたてのアルバイト医が空け、トラブル対応は別の医師がするというのはちょっと心配です。ホームページにピアストラブルの対応について書いているかもポイントになります。
【POINT.2】ピアスの素材、軸の長さやデザインが複数から選べること
肌のデリケートな方はチタンピアスを扱っているかも確認しましょう。耳たぶの厚みの違いに対応するかも大切ですし、ファーストピアスは1ヶ月以上外せないため見た目も重要です。
4.どこにあけるか??
耳たぶの形は個人差・左右差が大きいので慎重に決める必要があります。軟骨部のピアスは人気がありますが、血流が悪いため感染しやすく、組織が硬く傷つきやすいため、ケロイドや軟骨炎による変形のリスクがあるため、あまりオススメはしません。また、耳たぶのどこまで軟骨があるか正確に知らない方も多いので、注意が必要。あまり上のほうにあけないほうが無難だと思います。
★具体的な場所の決め方についてはこちらの動画でご説明しています!
5.ピアスのリスクは?
金属によるかぶれ、
ピアストラブルピアスかぶれ ピアスアレルギー金属アレルギー ピアストラブル 接触皮膚炎
接触皮膚炎ピアストラブル
ピアスが埋まってしまう、
ピアストラブルピアス埋入
耳たぶが切れる、
ピアストラブル外傷性耳垂裂 複数
しこりができるなどがあり、このようなトラブルについては別動画で詳しく取り上げています。リンクを貼っておきますので是非ご覧下さい。
ピアスを複数あける
さて、皆さんはこんな話を聞いたことはありませんか。『ピアス穴から白い糸がでていて、これが視神経で引っ張ると失明する』…これはあくまでも都市伝説。完全なデマです。視神経は目玉の後ろにあり、指くらいの太さがある4cmほどの神経です。大変デリケートな神経ではありますが、耳たぶからは遠く離れているため、ピアス穴から出てくることは絶対にありえませんのでどうぞご安心ください。
6.どうやってあけるか??
医療機関ではピストル型ピアッサーが多く使われます。
専用の医療用ファーストピアスをピアッサーにセットして、一瞬で穴開けとピアス装着が完了するというものです。打ち込む速度が速いため市販のピアッサーと比べて痛みが少なく、一瞬で終わり、位置や角度がずれにくいといったメリットがあります。
逆に市販のピアッサーの問題点は、速度が遅いため痛みが強い。ズレやすく斜めにあいてしまう。使用するピアスの質が悪く、皮膚トラブルに繋がる恐れがあるなど、さまざまなリスクを伴います。
痛いのが苦手な方には、この医療用ピアッサーだけでも病院であける価値があります。
7.麻酔を使うか??
病院でもピアッサーを使う場合、局所麻酔は使いません。
理由はとてもシンプル。むしろ麻酔の注射のほうが痛いからです。
ただし、例外もあります。トラガス(耳の顔側にある三角形の軟骨部分)など、ピアッサーが入りにくい場合のみ局所麻酔を注射し、太い注射針で穴をあけてピアスを通すこともあります。なお、トラガスは軟骨部なうえに狭い場所なので、特にトラブルが多い場所で、正確にあけるためにはかなり経験が必要です。
今回は、私が日頃の診療を通じて感じているファーストピアスで知っておいて欲しいことについてお話ししました。
次回の動画『こうしてあける!医者が教えるファーストピアスの実際』では、いよいよ実際のピアッシングについてご説明いたします。是非ご覧下さい。
【記事監修・執筆】
医師 医学博士 院長 野田 弘二郎
- 日本形成外科学会専門医
- 皮膚腫瘍外科指導専門医
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こうしてあける!ピアスの専門医が教えるファーストピアスの実際
こんにちは。肌爪先生こと神楽坂肌と爪のクリニックの院長、野田弘二郎です。
前回は『ファーストピアスをあける時に、医師として気をつけて欲しい7つのポイント』をテーマとして取り上げ、経験のある医師があければトラブルはおこさず、痛みも少なく、正確な位置に、キレイにあけてもらえると説明しました。
今回はさらに一歩踏み込んだ『病院でのピアッシングの実際』について説明します。当院の方法を例に、実際に病院ではどうやってピアスをあけているのかを知っていただくとともに、ピアス後のケア方法についても詳しくお話しいたします。※前回の記事をまだ見ていない方は、こちらからご覧ください。
【目次】
1.医者が勧める安全なピアスの位置
2.医療用ピアスとは何か?
3.ピアッシングの実際
4.ファーストピアス後の管理は?
5.セカンドピアスの選び方は?
6.ピアスに不慣れな間に気をつけることは?
7.金属アレルギーを防ぐためには?
1.医者が勧める安全なピアスの位置
医学論文がいくつかあるのですが、何十年も前のものばかりで時代遅れ。参考になりません。
そこで当院では、これまでの多くのピアッシング・ピアストラブル治療の経験をもとに、
独自の基準:【耳たぶの付け根(専門的には下耳底線を通る垂線)から後方に7ミリ、耳タブの縁から上方に5~7ミリ】を設けています。
この基準をベースに、患者さんの好みや耳たぶの形や立ち方、左右差、すでに開いているピアス穴や傷跡などとの位置関係を考慮しながら患者さんごとに「安全かつ見栄えのする最適な場所はどこなのか」微調整します。
2.医療用ピアスとは何か?
医療用ピアスの構造は、スタッドピアスタイプでファーストピアス専用。
スタッドピアスとは、耳に通す軸部分(ポスト)がまっすぐになっていて、耳の裏にキャッチ(留め具)をつけて固定するタイプのピアスのこと。
これは市販ピアッサーもおなじですが、医療用では材質が骨折手術でも使われるサージカルステンレスやチタンなどの高品質金属です。 安定したピアス穴をつくるため、普通のピアスよりも軸が太く、長さは耳たぶの厚みによって選べます。
また、スムーズな穴開けのため軸の先端はやや尖っていて、固めのキャッチで外れにくくなっているのが特徴。これをピストル型ピアッサーにセットし、ピアッシングすることにより、一瞬で穴開けとピアス装着が完了します。
トラブルのおきにくい安定した穴が空けられるだけでなく、痛みも少なく、位置や角度がずれにくくキレイにあけられるというメリットがあります。
3.ピアッシングの実際
まずはピアッシングする位置を手術用マーカーでマーキング。これにはタトゥーを作らない特殊インクが使われます。その場所をアイスパックで30秒冷やします。
ピアスをあけてもらう人は軽く顎をひいて、両目と両肩を水平に保ちます。首をかしげたり、肩をすくめてしまうと穴が斜めにあいてしまうのでご注意ください(医師からも指示があるのでご安心ください)。
次にマーキングした場所にピアッサーをあてがい、水準器でピアッサーの水平を確認。耳たぶの立具合などで微調整してからトリガーを引きます。
はい、これで終わりです。一瞬でピアス穴があき、ピアスが装着された状態になります。
※痛みや出血はありませんが「じわーっとした感じ」とおっしゃる患者さんが多いです。
4.ファーストピアス後の管理は?
1日1回シャワーの際に、耳たぶを軽くすすいだあと、ピアスの石を持って半周だけクルリと回す。以上です。それ以外は触れないようにしましょう。
なぜなら、触りすぎが赤みや腫れの最大の原因だからです。
消毒液はむしろ逆効果!
病院によっては、ファーストピアス後に消毒を勧められることがあります。しかし消毒液はかぶれが多く、ピアスをすすぐのも不十分になりがちでむしろ逆効果。そもそも「消毒しないと化膿する」であるとか「水に濡らすとバイ菌が入る」というのは、創傷治癒の観点からも時代遅れ。毎日シャワーですすぐだけで充分清潔を保つことができ、むしろトラブルが少ないのです。
5. セカンドピアスの選び方は?
セカンドピアスに入れ替える時期は、ファーストピアスをあけてから1.5~2ヵ月後。ファーストピアスのキャッチはやや硬いですが、もし外れない場合は、専門病院に行けばピアスリムーバーという専用の道具で外してもらえますのでご安心ください。
さて、セカンドピアスの選び方ですが、注目すべきは素材。18金やプラチナ、チタンなど肌に優しい素材がお勧めです。粗悪品も多いので、必ず信頼できる店舗で購入しましょう。
デザインはピアスヘッドが3ミリ以上のスタッドピアス。軸の長さに余裕があるものを選び、耳たぶを締めつけないようキャッチに1ミリ以上余裕を持たせてください。耳タブが厚く軸の長さが足りないにはシリコンキャッチもおすすめです。
★最初の2年間は『フック型』や『重いピアス』も避けるようにしましょう。
6.ピアスに不慣れな間に気をつけることは?
とにかく、ピアス穴を傷つけないことが大切です。
ピアスを入れる際はとくに慎重に。たとえばお出かけ前など慌てている状況でピアスをつけないでください。ピアスの軸の先端に軟膏をつけると滑りがよくなり、壁を突き破ることがないのでお勧めです。
ピアストラブルの多くはピアスのつけ外し時に起きるため、頻繁につけ外ししないでください。また、安定しない間は自然とピアス穴が狭くなることもあり、無理に入れると傷つけて腫れてしまいます。傷つけるくらいならピアスをつけっぱなしにしている方がトラブルは少ないのです。
7.金属アレルギーを防ぐためには?
耳たぶの皮膚というのは非常にデリケートで、金属アレルギーの症状がでやすい場所です。症状としては、ピアスが触れる部分の皮膚が赤くなったり、カサカサになります。酷くなると「かゆみ」や「ただれ」になることも。また、一度金属アレルギーになってしまうと金属に触れない以外に避ける方法はないので、そうなる前に予防がとても大事なのです。
ピアスを複数あける
ピアス穴を複数あけると、金属アレルギーのリスクが高まることがわかっています。
よく考えてあけましょう。
汗や海水に注意
金属が汗や海水に触れると金属アレルギーを起こしやすくなるので、スポーツなど汗をかきやすいときや海水浴の際はピアスを外してください。これはファーストピアスだからというわけではなく、ピアスに慣れたあとも同様のことが言えます。
本日は病院でのピアッシングの実際とその後のケアについて説明させていただきました。
我々医師が非常にたくさんのことについて考えながらピアスをあけ、ピアス後の管理指導をしているのがおわかりいただけたかと思います。
トラブルを起こして駆け込んでくる患者さんに対応をするため、何がトラブルの原因になり、何がリスクが高いかをよく知ってるからです。
ファーストピアスは考えられているほど安全でも手軽なものではありません。
ファーストピアスを正しくあけて、安全で快適なピアスライフをスタートさせて下さい!
【記事監修・執筆】
医師 医学博士 院長 野田 弘二郎
- 日本形成外科学会専門医
- 皮膚腫瘍外科指導専門医
- プロネイリスト
- ミラドライ公式認定医
- オールアバウト公認 肌と爪の健康ガイド
- パリ第7大学ドゥニ・ディドロ微少外科手術ディプロマ取得
- 日本形成外科学会、国際形成外科学会、日本美容外科学会、日本皮膚外科学会、日本美容医療協会会員
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ファーストピアスで医者が気をつけて欲しいと思うこと
私のクリニックではピアストラブルの治療をたくさん治療していますが、本日は医師としてファーストピアスをあける時に気をつけて欲しいことについてお話をさせていただきます。というのもピアストラブルの多くがファーストピアスの失敗によるものだからです。特にセルフのファーストピアスはトラブルが多いのですが、私の受けた相談の中には・・・
・左右で位置がずれた
・ピアスを刺す角度がそろわず、つけたピアスがあべこべの方向を向いてしまう
・場所が不適切なためせっかく買ったピアスがつけられない
・同じ耳に二ヵ所をあけたら距離が近すぎてピアス同士が当たってしまいつけられない
・開け直しているうちに使わないピアス穴がどんどん増えてしまった
なかには、場所が不満であけてくれた友人とケンカになってしまったという話しも伺いました。
確かにファーストピアスに健康保険は使えませんし、費用(医療用品質ピアスと医師の技術料)も1万円前後と決して安くはありません。でもキレイにあけて貰えますし、ファーストピアスでトラブるとその後生涯に渡って様々なトラブルが続くことも珍しくないのです。経験ある医師によるピアッシングは安心で快適なピアスライフを楽しむためには充分に見合う投資だと言えます。
ファーストピアスで気をつけて欲しいこと
1.いつあけるか?:本人がピアスの社会的な意味とピアシングに伴うリスクを充分理解し意志決定できる年齢であること、16才以上になるかと思います。未成年の場合は保護者の同意があること。お子さん同士でおかしな場所にあけてしまい、お母さんに連れられて開け直しに来院される方もいらっしゃいます。校則など社会的ルールに反していないことも大切です。妊娠中はケロイド発生のリスクが高まると言われているので避けてください。
2.どこであけるか?:トラブルを少なくするため病院であけるのが望ましいです。痛みが少なく、キレイにあけることができますしトラブルにも対応して貰えます。またピアス穴を開けることは医療行為(法律用語では医行為)なので、医師ではない人がピアスを開けることは厳密には違法です。ただしご自身やお友達があける場合は仕事として行うわけではないため違法にはなりません。
3.どこにあけるか?:ピアスの位置についていくつか医学論文がありますが、どれも何十年も前のものでさすが時代遅れです。当院では多数のピアッシングとピアストラブル治療の経験から、耳たぶの付け根(下耳底点を通る垂線)から7ミリ、耳タブの縁(耳垂遊離縁)から5-7ミリを基準としています。この基準をもとに患者さんの好み、耳タブの形状(水平型、遊離型、癒着型)、耳たぶの左右差、耳介頭蓋角(耳の立ち方)、すでに開いているピアス穴や傷跡等との位置関係から微調整を行い、安全な場所を探してペンで印をつけてお見せします。患者さんに確認していただき同意が得られればそこにあけます。また軟骨部は血流が悪いため感染しやすく、組織が硬く傷つけやすいためケロイドや軟骨炎による変形のリスクからお勧めしません。耳たぶのどこまで軟骨があるか正確に知らない方も多いのですが、あまり上のほうにあけないほうが無難です。
4.どうやってあけるか?:医療機関ではピストル型の医療用ピアッサーが多く使われています。専用の医療用ピアスをセットして使用し、千分の数秒というほぼ一瞬で穴開けとピアス装着が完了します。市販のピアッサーと比べて、痛みが少ない、一瞬で終わる、位置や角度がずれにくいといったメリットがあります。逆に市販のピアッサーも問題点はこの刺入速度が遅いため痛みが強い、一瞬ずれて斜めにあけてしまう、ピアスの質が悪いなどがあります。またあける人もあけられる人も不慣れなためそもそも左右で位置が違う、顔が傾いていたり耳たぶを引っ張るなどで斜めに開いてしまう、あける場所がファッション優先で端過ぎるなどがあります。
5.麻酔を使うか?:病院であってもピアッサーであける場合は局所麻酔は使いません。ピアッシングより麻酔の注射のほうが痛いからです。但しトラガスなどピアッサーが入りにくい場合は局所麻酔の注射をして、太い注射針で孔を開けてピアスを通すこともあります。なおトラガスは軟骨部なうえに狭い場所なので特にトラブルが多いです。
6.医療用ピアスとは何か?:ファーストピアス専用で構造はスタッドピアスで市販ピアッサーも同じです。材質は骨折手術でも使われるサージカルステンレスやチタンです。良いピアス穴を作るために普通のピアスより軸が太く、長さは耳タブによって選ぶ事ができます。またスムーズな穴開けのため軸の先端はやや尖っていて、固めのキャッチで外れにくくなっています。皮膚にめり込むのを防ぐために石やキャッチが大振りにできています。
7.ファーストピアス後の管理は?:1日1回シャワーの時に、耳たぶを軽くすすいだあと、ピアスの石持って半周だけ回してください。その時以外はピアスに触れないこと。ピアスによる赤みや腫れの最大の原因だからです。
8.消毒はしなくていい?:病院によってはファーストピアス後に消毒を勧められることがあると思いますが、消毒液はカブレが多く、ピアスをすすぐのも不十分になりがちでむしろ逆効果。そもそもピアスを消毒しないと化膿するとか水に濡らすとバイ菌が入るというのは、失礼ながら医学的に時代遅れの考え方です。毎日シャワーですすぐだけで充分清潔を保て、むしろトラブルが少ないです。
9.セカンドピアスの選び方は?:1.5〜2ヶ月後にセカンドピアスに入れ替えます。素材は18金やプラチナ、チタンなど肌に優しい素材がお勧めです。粗悪品も多いので必ず信頼出来る店舗で購入しましょう。デザインはピアスヘッドが3ミリ以上のスタッドピアスで軸の長さに余裕があるものを選びましょう。耳たぶを締め付けないようキャッチに1ミリ以上余裕を持たせて下さい。最初の2年間はフック型や重いピアスも避けましょう。
10.ピアスに不慣れな間に気をつけることは?:ピアス穴を傷つけないようにピアスを入れる時には慎重に。お出かけ前など慌てている状況でピアスをつけないで下さい。ピアス軸の先端に軟膏をつけると滑りがよくなり壁を突き破ることがありません。ピアストラブルの多くはピアスをつけはずしの時に起きるので頻繁につけ外ししないで下さい。安定しない間は自然とピアス穴が狭くなることもあり、そこに無理に入れると傷つけて腫れます。傷つけるくらいならピアスをつけっぱなしにしているほうがトラブルは少ないのです。
11金属アレルギーを防ぐためには?:ピアスを複数あけるとリスクが高まることが分かっています。また金属が汗や海水にふれると金属アレルギーを起こしやすくなるので汗をかきやすいときや海水浴の際はピアスを外して下さい。これはピアスに慣れた後も同様です。
・最後に病院選びについて。ピアスは皮膚科や形成外科、美容外科などであけてくれることが多いです。どの医療機関を選ぶかは難しいと思いますが、次のうち二つ以上を満たせば、まず安心だと思います。
1.あけるだけでなくトラブル時の対応もしっかりやってくれること:ホームページに明記されていますか?
2.ピアスの素材やデザインが複数から選べること:5種類以上選べるか電話で確認しましょう。
3.皮膚科か形成外科の専門医が直接あけてくれること:予約の時に電話で確認しましょう。
4.ピアス以外に消毒液や対策品の購入を勧めてこないこと:これは事前の確認が難しいかもしれません。
今回は私が日頃の診療を通じて感じているファーストピアスで気をつけて欲しいことについてお話ししました。ファーストピアスを正しくあけて、安全で快適なピアスライフをスタートさせて下さい。
ピアスの穴あけは医療行為 なぜ?
こんにちは😀
本日はピアスの穴あけについてです。突然ですが、ピアス穴を開けることが医療行為(法律用語では医行為)であることをご存じでしょうか🍀ピアス専門店やピアススタジオに足を運ぶ方も多いと思いますが、医師ではない人がピアスを開けることは厳密には違法なのです。その根拠となるのは医師法第17条であり、ピアスをあけることが「人体に危害を及ぼすおそれのある行為」にあたるため。
ただし、ご自身やお友達があける場合は医師法違反にはなりません。これらは反復・継続した事業、つまりお仕事として行うわけではないからです。
サージカルステンレス製の医療用ピアスによるピアッシング。
患者様とのご相談でやや下めにあけてあります。
法的問題に目をつぶったとしても、問題になるのはピアストラブル。出血や感染、金属アレルギー、耳が切れる、ピアスが埋まる、粉瘤やケロイドなどなど・・・😢。また実はピアストラブルの半分以上はファーストピアスで生じ、一度起きると生涯に渡ってトラブルが続くことも珍しくありません。こうしたトラブルの予防・治療には医師の知識と技術が不可欠です。ピアスの穴あけは、皮膚科や形成外科などで相談しましょう。ピアストラブルを多く扱う医療機関であればより安心です。当院でも行っておりますので、是非ご相談ください。
【記事監修・執筆】
医師 医学博士 副院長 野田 真喜
- 日本形成外科学会専門医
- 日本美容外科学会メディカルスキンケアスペシャリスト(MSCS)
- オールアバウト公認 皮膚外科ガイド
- 日本形成外科学会、国際形成外科学会、日本口蓋裂学会、日本美容皮膚科学会会員
<詳しいプロフィールはこちら>
ピアス穴閉鎖手術のお話(続編)ピアス穴がクサイ!使ってないピアス穴はなんで臭うの?ピアス穴閉鎖手術のお話(続編)
ピアス穴を塞ぎたいと来院される患者さんの理由として多いのが「ピアス穴の場所が気に入らない」「仕事に差し支える」などがあるというのは前編でもお伝えしましたが、最近増えている理由が「ピアス穴がクサイ」からというもの。今回はピアス穴閉鎖術のお話・続編ではの前編、後編に続いて「なぜピアス穴がクサイの?」について説明します。
さて、永遠の5才のあの人が問います、
ピアスが似合う素敵な大人の皆さん、何故ピアス穴がクサイのでしょうか?
「気のせいだから?」
あの、ぼーっと生きてらっしゃいませんか?
ピアス穴がクサイのは、ピアス穴に垢が溜まっているから!
あの人の後ろ姿、実は院長はNHKで共演したことがあります。
説明しましょう。後編でも書きましたがピアスのトンネルの壁は皮膚で裏打ちされています。普通の皮膚と同じで表面には角質で覆われ、古い角質は垢となって皮膚から剥がれ落ちます。皮膚の場合はお風呂で清潔にしていれば問題ないのですが、使ってないピアス穴はトンネルの中に垢がたまった状態になりがちです。垢が長く放置されると酸化して酷い臭いを発するようになります。そうすると耳たぶを触れた指先にこれが付着して嗅ぐと酷い臭いがするというわけです。例えばこのブログ「【ガチ】ピアスの穴がクサすぎて同僚を殺しかけてしまったので1カ月そうじした結果 …」のように・・・・
なお、ピアス穴がクサイ理由として皮脂汚れが原因と書いてあるブログもありますが医学的には正しくありません。なぜならピアス穴のトンネルを覆う上皮には皮脂を分泌する皮脂腺や毛穴といった皮膚付属器が存在しないからです。垢+周りの皮膚からの皮脂汚れくらいはあるかもしれませんが。
5ヵ所開いたピアス穴。一番下以外の4ヵ所、両耳で8ヵ所のピアス穴は使っていない、つまりクサイ
でもピアスの穴の中を洗うって難しいですよね?じゃ、クサイピアス穴はどうしたらいいの?簡単です。いつもピアスをしていれば良いのです!ピアスを入れる時に垢が押し出されるので溜まりにくくはなります。でもピアス穴を5個も6個も開けていても結局使っていない穴が沢山あるという方は塞ぐ事を考えても良いと思います。他人に耳たぶの臭いを嗅がれるということは日常生活ではあまり無いのですが、それだけに万一特殊な状況で臭ってしまったら?大切な人を幻滅させてしまうかも知れません・・・。多すぎるピアス穴を整理したい、キレイに塞ぎたいとお考えの方、ピアス穴閉鎖手術のお話前編と後編お読みいただいた上で是非当院へ御連絡下さい。
耳たぶの後ろにできた粉瘤
さて、実はピアスをしていないのに耳タブがクサイ人がいます。理由はいくつかありますが一つは実は耳の穴の付近や耳タブの裏側は皮脂が多く分泌される部分でもあり汚れが溜まりということ。お風呂で洗う時におろそかになりがちですが耳タブですが、毎日小まめに洗いましょう。二つ目の理由として粉瘤というおできがあります。耳たぶの付け根部分の裏側、耳介側頭溝と呼ばれる場所には粉瘤ができやすくこれが耳たぶの臭いの原因となっていることもあります。繰り返し化膿したり皮膚の奥にコロコロおできを触れる場合は病院で相談しましょう。三つ目の理由として、耳瘻孔という先天的な病気の方があります。耳前瘻孔、先天性耳瘻孔などとも呼ばれます。この場合、瘻孔、つまりトンネルの中に垢が溜まりやすくクサイことがあります。先天性耳瘻孔についてはこちらの記事をご覧下さい。
【記事監修・執筆】
医師 医学博士 院長 野田 弘二郎
- 日本形成外科学会専門医
- 皮膚腫瘍外科指導専門医
- プロネイリスト
- ミラドライ公式認定医
- オールアバウト公認 肌と爪の健康ガイド
- パリ第7大学ドゥニ・ディドロ微少外科手術ディプロマ取得
- 日本形成外科学会、国際形成外科学会、日本美容外科学会、日本皮膚外科学会、日本美容医療協会会員
<詳しいプロフィールはこちら>
耳垂裂(じすいれつ) 2カ所以上切れていても治療可能です
ピアス穴が切れやすい方にはいくつか共通点があります。
ピアス穴を開けたばかりの時期から、痒みや痛み、赤みがありなかなか落ち着かない。
少し大きめのピアスや、ぶら下がるタイプのピアスを好んで付けていた。
安いピアスも可愛ければつけてしまう。
金属アレルギーはないが、ピアス穴は何度もじくじくしたことがある。
夜寝る時も付けたまま寝ていた。
などでしょうか。
その結果何カ所も切れてしまったと言う方も少なくありません。ご相談いただければと思います。
*写真掲載の許可を頂き掲載させて頂いております。ありがとうございます。
初診時
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術後7日目
耳垂裂 治療【手術】耳介形成術:局所麻酔の注射の後に手術を行います。瘢痕を切除して拘縮を解除し、再拘縮を予防するためにW皮弁形成術を行います。【リスク】皮下出血、瘢痕、ケロイド【手術費用】初診料3,300円、手術66,000円、同日追加1カ所55,000円 モニター募集終了しました。
耳垂裂(じすいれつ) 耳の手術
ピアスによる耳垂裂(じすいれつ)の治療経過です。
耳たぶが1箇所切れている方もいらっしゃれば、耳の縁などに数カ所切れている部位がある方もいらっしゃいます。
複数箇所切れていてキズ同士の位置が近い場合などは、何回かに分けて手術をすることもありますが、
キズの位置によっては一度に治療ができるときもあります。
手術前
手術後1週間
手術後1週間
耳垂裂 治療【手術】耳介形成術:局所麻酔の注射の後に手術を行います。瘢痕を切除して拘縮を解除し、再拘縮を予防するためにW皮弁形成術を行います。【リスク】皮下出血、瘢痕、ケロイド【手術費用】初診料3,300円、手術66,000円、同日2カ所目以降一ヵ所あたり55,000円
耳(耳垂裂 じすいれつ)の手術の術後経過
日差しが温かく、気持ちの良い日ですね。
本日は、耳の手術の治療経過です。
左が術前、右が術後1週間目の抜糸直後の写真です。
全然分からなくなり嬉しい!もっと早く来ていれば良かった!!との感想をいただき、とても嬉しく思いました。
耳垂裂 治療【手術】耳介形成術:局所麻酔の注射の後に手術を行います。瘢痕を切除して拘縮を解除し、再拘縮を予防するためにW皮弁形成術を行います。【リスク】皮下出血、瘢痕、ケロイド【手術費用】初診料3,000円、手術60,000円