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神楽坂 肌と爪のクリニック

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神楽坂「肌爪日記」クリニックブログ

【意外な理由!】ピアス穴はなぜ伸びる?【治療と今すぐできる予防法】

神楽坂肌と爪のクリニック』の院長、野田弘二郎です。
YouTubeにて『神楽坂肌と爪のクリニック公式チャンネル』も開設しておりますので、
登録がまだという方はぜひチャンネル登録をよろしくお願いいたします。

過去のブログ

肌爪チャンネルの動画
にありますように、
神楽坂肌と爪のクリニックはピアストラブル治療を得意としています。

そして最近、増えているのが

「ピアス穴が伸びる」

というご相談。

ピアス穴が数年のうちにドンドン伸びていき、見た目が悪い、
切れてしまいそうで不安とおっしゃる患者さんが多数来院されます。
ピアス穴はなぜ伸びてしまうのか、放置したらどうなるのか、
その治療法や予防方法についても詳しくご説明できればと思います。

ぜひ最後までご覧いただき、 ご家族やお友達とも共有していただければ嬉しく思います。

【目次】

1.ピアス穴が伸びる・・・とは?

2.なぜピアス穴が伸びるのか?

3.放置したらどうなる?

4.治療法

5.手術

6.リスク管理と予防

7.まとめ


1.ピアス穴が伸びる・・・とは?

ピアス穴が伸びる。
それは、ピアスの穴が下の方に長く伸びた状態です。

少し穴が伸びてもピアスはつけられますし、大きなピアスで隠すこともできるでしょう。

でも、長く伸びてしまうとピアスを外したときに見た目が怖かったり、 そのまま切れてしまうのでは?と不安を感じます。

拡張したピアス穴
拡張せずに伸びたピアス穴

<伸びる理由は2つあります>

  • 意図的に穴を伸ばしている場合、いわゆる拡張ピアスです。
  • 普通にピアスをつけていて、穴がドンドン伸びていく場合。

どちらもピアス穴が大きく伸びた状態ですが、見た目はかなり異なります。

拡張ピアスの場合は、丸く開いていて向こう側の景色が見え、穴の縁がぶよぶよたるんでいます。

自然と伸びてしまった場合は裂けた穴というのはたいてい閉じた状態でたるみもありません。

拡張していないのに伸びてしまうピアス穴について、動画でも説明しています。
拡張ピアスを閉じたい方は、ぜひこちらの動画をご覧ください。

2.なぜピアス穴が伸びるのか?

本来のピアス穴は、生涯丸い穴のままでほとんど伸びたりしないものです。

よくある誤解ですが、大きく重いピアスをしたから穴が伸びるというものでもありません。
ピアスが引っかかり一気に裂けてしまったという方もいらっしゃいますが、非常に稀です。

耳たぶは、柔らかくヒラヒラしているため、外力を受けにくい形状をしています。
更にピアス穴は表面と裏面の皮膚で二重に補強されており、見た目以上に強度があります。

じつは、ピアス穴が伸びる原因は、外力による引っ張りではないのです。

症例写真
症例写真

まったく引っ張られることがなくても、小さなピアスをつけているだけで、ピアス穴は少しずつ伸びてしまいます。

では、なぜ丈夫なはずのピアス穴が伸びることがあるのでしょうか?

その鍵となるのは、ピアス穴が伸びてしまう患者さんに多かれ少なかれ共通して見られる、ある特定の症状です。

それはピアスが不安定で、ピアス穴がジクジクする、ピアスをつけると痒みや赤み、カサカサが続くといった症状です。また、ピアスの種類によって調子が良かったり悪かったりすることが多いです。

これはピアスの金属素材の刺激によるカブレ、接触皮膚炎です。

この状態を「ピアスで化膿した」と表現する患者さんも多いですが、実際は細菌感染による化膿性炎症ではなく、金属による接触皮膚炎です。

カブレが発生すると、最初は赤みだけですが、金属との接触が続くことで、丈夫な皮膚に『潰瘍』という深い傷ができます。
潰瘍によって皮膚が深く損傷し、その分ピアスは重力で少しずつ下に落ちていきます。落ち込んだ先の皮膚にも新たにカブレが生じ、潰瘍になります。

このサイクルが繰り返されることで、数ヶ月から数年のうちにピアスは徐々に下がっていきます。
ただ、カブレが発生した部分は、ピアスが下がって金属との接触がなくなるため、カブレが治まり、皮膚は修復されていきます。

この「ピアスが下がっては治る」という過程が連続的に繰り返されることで、結果的にピアス穴が伸びていくのです。

3.放置したらどうなる?

さて、ピアス穴が伸びたまま放置したらどうなるのか?

ピアスをつけなければ、それ以上穴が伸びることはありません。
ただ、残念ながら一度伸びた穴は短くなることもありません。

糸状皮膚で繋がった状態
完全に避けた耳垂裂

ピアスをつけ続けていると穴は伸び続けます。

気がつかずにピアスをつける方、伸びた穴を隠すためにピアスをつけ続ける人は多いです。

伸びて糸状皮膚で繋がったピアス穴と完全に避けた耳垂裂

するとやがて耳たぶが、糸状の皮膚でつながっただけの状態になります。
そして、ついには着替えなどちょっとした刺激で切れて完全に裂けてしまいます。

これを『耳垂裂(じすいれつ)』と言います。

完全に切れてしまうと見た目は更に不気味になり、見た人を驚かせるかも知れません。

4.治療法

伸びた穴は、形成外科や美容外科で手術を受けることで、塞ぐことができます。

あと、耳たぶの問題ではありますが、耳鼻科ではありません。ご注意ください。

特殊な手術で扱わない医療機関も多いので事前に確認することをお勧めします。

■手術費用について…

治療に健康保険は使えず、全て自費診療となります。
手術料は病院によって異なり、5万円から20万円以上にもなります。
毎回記事でも説明しますが、料金設定と医師のスキルはまったくの無関係です。

当院手術例:手術前
当院手術例:手術後1年

■後悔しないためには…

目立つ広告や、なんとなく良さそうといったイメージに惑わされることなく、実際に執刀する外科医の耳の手術実績を公開しているところをお勧めします。

十分な経験と実績がある医師が手術すれば、跡はほとんど目立ちません。

逆に、不慣れな医師が手術を行うと、傷跡や変形が目立ち、手術前よりも状態が悪化してしまうことがよくあります。

当院では、こうしたケースの修正手術も行っていますが、修正するよりも、最初から慣れた医師が手術を担当する方が仕上がりがはるかに美しくなります。

また、常勤の医師が説明から手術、抜糸まで、一貫して責任を持つ医療機関を選ぶことが大切です。

大学病院からの派遣アルバイト医師や美容外科チェーンの医師は、実績やスキルにばらつきがあり、結果が安定しないことがあります。

特に、説明を行う医師と実際に手術を執刀する医師が異なる場合には、注意が必要です。

5.手術

伸びた穴だけ塞ぐ例
完全に裂けた例
裂けそうになっている例

伸びたピアス穴は、早い段階であれば穴だけを塞ぐことができます。
完全に裂けてしまった場合でも、耳垂裂形成術という手術で塞ぐことが可能です。

よくあるケースとして、穴が伸びて裂けそうな場合には、一旦裂いてから耳垂裂の形にし、縫い合わせる方法が取られます。これは、無理に穴だけを塞ぐと耳たぶの形が不自然になってしまうためです。

手術方法は、伸びた穴と耳たぶの縁までの距離によって「そのまま塞ぐ」か「一旦裂く」かが決まります。

耳垂裂形成術にも複数の術式があるため、治療方針や手術方法については、担当医師とよく相談してください。

手術デザイン
術前
術後1年

裂いてくっつける場合、私たちはW形成術という術式で行います。
仕上がりが良いのは当然として、立体的な歪みが生じず、柔軟にデザインできるのでいろいろなケースに対応できるからです。

詳しい内容は以下の動画でも解説していますので是非ご覧下さい。

6.リスク管理と予防

ピアス穴が伸びる原因でもある“ピアスかぶれ”は、メッキなど安価な素材で起こりやすいです。

金属アレルギー:伸びたピアス穴、赤み、腫れ、水疱、痒み

金属によるかぶれを繰り返すとニッケルやクロムなどへの金属アレルギーになってしまい、短時間の接触でもかぶれるようになります。

日本人の10人に1人が金属アレルギーであるとも言われますが、耳タブやまぶたは特に症状の出やすい場所です。

一度アレルギーになってしまうと治療は困難で、その金属に触れないことが唯一の対処法となります。ピアスを開け直しても、すぐに同じように穴が伸びしまいます。

ピアス穴が伸びるリスクについて

●アトピー性皮膚炎

皮膚のバリアーが弱いのでかぶれが生じやすいです。

●ピアスの数が多い

ピアス穴が増えるほど金属アレルギーのリスクが高まることが分かっています。

●安価なアクセサリー

身体に直接触れる金属は高価でも質の良いものを選ぶ必要があります。
チタンやプラチナ、18金はかぶれにくいと言われていますが、金属素材は外見から判別しにくいので信頼できる店舗で購入する必要があります。

とくに「通販」は問題外です。絶対に避けるようにしましょう。

このようなリスクを意識することが予防にも繋がりますので参考にしてみて下さい。

7.まとめ

最後までお読みいただきありがとうございます。

今回はピアス穴が伸びるという症状について詳しく説明しました。
早めに治療を受ければシンプルな手術で済むことも多いです。
少しでも気になるという方は、お早めに治療実績のある医療機関で相談されることをお勧めします。

尚、神楽坂肌と爪のクリニックで治療をご希望の方は、当院ホームページの問い合わせフォームからお気軽にご連絡ください。

ご相談、お待ちしています。

お電話でのご予約・お問い合わせ

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5日以内で来院希望の方は電話でお申し込み下さい。

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【記事監修・執筆】

医師 医学博士 院長 野田 弘二郎

  • 日本形成外科学会専門医
  • 皮膚腫瘍外科指導専門医
  • プロネイリスト
  • ミラドライ公式認定医
  • オールアバウト公認 肌と爪の健康ガイド
  • パリ第7大学ドゥニ・ディドロ微少外科手術ディプロマ取得
  • 日本形成外科学会、国際形成外科学会、日本美容外科学会、日本皮膚外科学会、日本美容医療協会会員

<詳しいプロフィールはこちら>

神楽坂肌と爪のクリニック 形成外科|腫瘍皮膚科|美容皮膚科
院長 野田 弘二郎(日本形成外科学会専門医)
副院長 野田 真喜(女性・日本形成外科学会専門医)
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