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神楽坂 肌と爪のクリニック

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神楽坂「肌爪日記」クリニックブログ

謎の奇病?親指の爪の真ん中がボコボコ その2

前回爪をいじる癖による変形について説明しました。 今回は爪変形とストレスとの関係、さらにはハビットティックの治療法について説明していきます。

 爪がボコボコとストレスの関係

爪がボコボコになっている方で多いのが、過去に爪をかんでいたことがある方や普段からストレスにさらされるお仕事の方。 そうした方はお仕事の忙しい時期のしばらく後に爪の症状も悪化したりします。 それはストレスを感じた時に気を紛らわせるために爪をいじるからで、自分自身の身体へ向かう行為が習慣化してしまうです。 こうした癖を神経性習癖と言います。他にも爪を噛んだり、サカムケをむしったり、髪の毛をいじったりなど。 ストレスの矛先が「爪」に向かいやすいのは爪が心と深い繋がりがあるためだと考えられます。女性はネイルをすると不思議と気分がアガるとよく言いますよね?爪と心は不思議な関係にあります。 もう一つ、重要なのは爪が指先の目立つ場所にあるため社会的意義においても重要だと言うこと。 太古の昔から人間は爪に色を塗って装飾としていました。 女性は特に年齢に限らず、ネイルをしたり手元をきれいに見せたいという方がほとんどではないでしょうか。 つまり、爪は人目をひきやすいということです。 そして人目を引きやすいのは美しく手入れされた爪だけでなく、変形した爪も同様なのです。 冒頭に書きましたが名刺を出す時、お釣りにやりとりで人目が気になる。 相手の目が指先で一瞬止まる気がする・・・ 資料を差し出しても爪ばかり見られる気がする。思わず手を握り爪を隠してしまう。 職業によってはより深刻な事もあります。たとえば、スシ職人やソムリエ。爪がボコボコな状態だったら客の立場からどう思われます? 実際ハビットティックが原因で失業しかけたという患者さんもいらっしゃいました。 爪がボコボコしているストレスから更にいじってしまうという悪循環。痛みがあるわけではないのですが、患者さんの悩みはとても深いのです。 それだけに治療が上手くいくと大変喜ばれるのです。実際その失業しかけたとおっしゃる方も数ヶ月で健康な爪を取り戻され本来のポジション(板前さんでした)に復帰されました。

爪のボコボコは治療できます

さて、この爪のボコボコはきれいに治ります。それも立った5-6ヶ月で。それこそ魔法みたいに。 その治療法は、飲み薬でもつけ薬でもなく、爪を保護することだけ。 爪の上にアクリル樹脂を乗せて爪全体を保護します。そして患者さんには爪変形の理由を説明して、爪だけでなくサカムケもいじらないよう頑張っていただくことです。 え?それだけ? ウソみたいですが、本当です。治療経過をご覧いただけばおわかりいただけるはずです。 【ビフォーの画像】 【アフターの画像】 【治療後(半年後)の画像】 保護しながら爪が入れ替わるのを待ちます。手の親指だと5-6ヶ月でキレイに生え替わります。そんなに待たなくても治療開始直後から一見キレイな正常の爪になりますから、長年悩んでいた患者さんにはこれだけでとても喜んでいただけます。またそれが治った状態をシミュレーションすることになり治療へのモチベーションが上がります。 治療後の写真をみると爪の変形とともに周辺の赤み、つまりサカムケを剥いた跡もなくなっています。キレイになっていく爪を見ながら患者さん自身爪を大切にすることで悩みから解放されることを実感するため、爪をキレイに保つことが快適な生活に直結するからです。少なくとも爪変形を見られるストレスからは解放されるのですから。 ただし、せっかくきれいな爪にもどっても数年後にまた爪をいじってしまい爪がボコボコになってしまう方もいます。仕事の忙しさ、ストレスの大きさと関係していることが多いようです。しかしこの治療、決してワンチャンスということではなくて、再発してしまったら何度でも繰り返すことが出来ます。そうした気楽さからむしろ気楽に過ごせていじらなくなったと仰る患者さんもいます。爪変形をあきらめてしまっている方はドンドンいじってしまい変形が進む傾向があるのです。 因みに先ほどの治療は全て自費診療となります。医者も役人も知らない病気なのですから健康保険が効かないのも仕方がありません。因みに費用は当院では指1本で3500円、両方の親指の場合は5500円で、概ね月に1回の取り替えが必要です。また初診時には初診料3000円をいただいております。治療期間は半年程度ですから、指1本2万円程度で治せる計算です。治療が終わった後、またいじってしまう不安のある患者さんの場合は自信がつくまで続けることももちろん可能です。 中には健康保険で治して欲しいと仰る患者さんもいらっしゃいますが、その場合は精神科へいったりカウンセリングを受けたりお薬を処方してもらうことになるでしょう。私はハビットティックがカウンセリングやのみ薬が必要とは思っていません。沢山の患者さんと接してきて言えるのは、ハビットティックが精神的な病気で起きるのではなく、ちょっとした癖によって起きるに過ぎないからです。 また、強い意志があれば爪いじるのを我慢して自力で治すことができそうですが、実際にはそれは無理というものです。患者さんの中にはそうした癖を恥ずかしく思ったり、爪に悪いと知っているのにやめられないという方も多いのです。実際自分の意志で頑張りますと仰った患者さんが1年ほどして余計に変形してやはり治療をお願いしますと戻ってらっしゃったこともあります。 もし、爪のボコボコで悩んでいる方がいたら、当院へご相談ください。 http://www.hadatotsume.com
神楽坂肌と爪のクリニック 形成外科|腫瘍皮膚科|美容皮膚科
院長 野田 弘二郎(日本形成外科学会専門医)
副院長 野田 真喜(女性・日本形成外科学会専門医)
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院長野田 弘二郎
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